健康管理

熱中症にご注意を!

こんにちは!まだ5月だというのに夏日が続いてますね。熱中症で搬送された人数はここ一週間で200人弱ほどにもなるとか。これじゃあ7,8月はどうなってしまうのか…やれやれ。

さて、人間ではおなじみの熱中症ですが、もちろんわんちゃんねこちゃんにも起こります。短頭種や肥満の子、気管虚脱などの呼吸器疾患を持つ子では特に体温が上がりやすく、熱中症のリスクも高まります。人間と違い毛皮をまとっているわけですから、私たちが平気でも気づかないうちに…なんてことも起こり得るかもしれませんね。

パンティングが増えたり、元気がなさそうにしていたら、悪化する前に早めに受診することをお勧めします。応急処置をする場合は、まずは体を冷やしましょう。保冷剤を濡れタオルに包んで巻いてあげたり、扇風機をかけるのも良いですね。冷やす場所は人間と同じで、太い血管が通っているところ(首、脇、内股)を重点的に冷やすと効果的です。

これから先、湿度も増してさらに熱中症になりやすい時期になってきます。お散歩は無理せず適度に!人間もわんちゃんねこちゃんも、体調に気をつけて夏本番を迎えましょう!

 

獣医師 鈴木芙迪美

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ねこちゃんのフィラリア予防

こんにちは!きれいに咲いていた桜もすっかり散って、日中の暑さで汗ばむ日も増えてきましたね。

そんな暑さが続く今日この頃、意外と出でくるのも早くなっている、蚊。

わんちゃんを飼われているご家庭なら、フィラリア予防のために病院へ来院されることも最近は増えてきました。

 

「あれ、そういえばねこちゃんはフィラリア予防しなくていいの?」

 

いいえ、そんなことはありません!

実は、ねこちゃんにもフィラリア症はあります。

特にねこちゃんのフィラリア症は、命に関わるこわい病気の一つでもあります。

ねこちゃんのフィラリア症は、フィラリアと呼ばれる寄生虫が蚊を媒介し、ねこちゃんの血管や心臓に感染する病気です。

咳などの呼吸器症状や嘔吐が多くみられますが、診断が難しく症状が悪化し突然死を招くこともあります。

なので、一番の対策は予防をすることなんです!

フィラリア症は今までねこちゃんには感染しないとされていました。

しかし、近年では感染報告が増えており、実際にはもっと多くのねこちゃんがフィラリア症に苦しんでいると考えられます。

屋内飼育だからうちの子はフィラリア予防しなくて大丈夫、とおっしゃる飼い主様もいます。

現在、10頭に1頭がフィラリアの幼虫に感染しているとの報告があり、感染したねこちゃんの約4割が屋内飼育であったそうです。

それでもまだ、うちの子は大丈夫と言い切れますか?

どんなねこちゃんも等しく、フィラリアに感染する可能性を持っています。

でも、ねこちゃんたちは話すことができず、苦しくてもその理由を聞き出すことができません。

だからこそ、うちの子は大丈夫、と思わずに病院で定期的に相談し、フィラリア予防をしてあげましょう。

フィラリア症は、駆虫薬を投与することで予防することができます。

ねこちゃんの肌に直接垂らすタイプなので自宅で簡単に投与ができますね。

現在では温暖化の影響により、蚊の活動期間が長くなっているので、春から冬にかけて長期間しっかりと予防をし、感染のリスクを減らしましょう。

愛するねこちゃんに苦しい思いをさせないためにも、しっかりと予防をしてくださいね。

我が家の愛猫、大福にもそろそろフィラリア予防をしなくちゃ!

 

獣医師 渡辺亜希奈

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暖かくなってきましたね。

暖かくなってきましたね。皆様どうお過ごしでしょうか?

 

春の心地よい天気が増える中、散歩をする機会も増えると思います。

その際、気を付けていただきたいのが「異物」です。

お花見シーズンも終盤になってきました、残念なことにお花見後のごみも多く見受けられます、ごみの中には人のごはんの臭いがついたものも多く、ワンちゃんが誤って食べてしまう可能性があります。

体に対し小さいものや消化可能なものなら、問題なく便中に排出されますが、大きなものや、串などの消化器系に引っかかるもの場合、うまく排出することができず、消化管重責(腸に異物が詰まってしまい、その結果腸同士がおりかなり、血流が乏しくなる。)や穿孔(異物により、腸に穴が空き、内容物が腹腔内に漏れ出してしまう)などを引き起こし、最悪の場合なくなってしまうこともあります。

万が一食べてしまった場合は、早めに来院してください。

食べてしまってから1時間程度であれば、吐き出してもらうことができます、異物の種類や経過時間によっては、麻酔をかけ内視鏡であったり、開腹等の手術が必要になります。

 

そして、散歩の際は十分に気を付けて、異物を食べさせないようにしましょう。

 

獣医師 藤井

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窒素代謝物を食べる菌!!!

段々と暖かい日が増え、桜の蕾が咲き誇る準備を始めていますね。

本日のお昼寝がとても心地よかったです。。。

 

さて診察の中でもお話する機会は多いのですが、本日は犬猫の腎臓のお話をさせてください。

慢性腎臓病は高齢の犬猫で発症することの多い、不可逆性進行性の疾患です。

 

動物は基本的に生まれたときの腎臓の機能を一生使いますが、お年を召すに従って腎臓は様々な要因で障害を受けます。

腎臓の主な役割は血液中の不要物を体外に排出することであり、腎臓が弱ると段々と不要物を排出する能力が下がってしまいます。

 

不要物の中で最も問題になるのが代謝の過程で発生し、体にとっての毒物である窒素代謝物です。

また、P:リンK:カリウム、Ca:カルシウムも必要元素ではありますが、腎臓が弱ると排出が滞り体内に過剰に蓄積することで毒性を示します。

 

 

腎臓を治すことは現在の獣医療ではできませんので、治療のアプローチとしては以下となります。

①上記の不要物の体内への吸収を抑制して、体内に貯まらないようにする

=腎臓系フードへの変更や吸収阻害剤、サプリメントの服用

 

②血液循環量を増やして、腎臓の排出機能をサポートする

=定期的な皮下点滴治療

 

③腎機能低下の進行を遅らせる効果のある内服薬

=プロスタサイクリン誘導体の服用

 

 

①の中で、本日はアゾディルをご紹介します。

窒素代謝物は正常な腎臓であれば問題なく排出できますが、腎機能の低下に伴って体内に蓄積することで様々な症状を示します。

代表的なものでは『体重低下、多飲多尿、脱水、悪心、嘔吐、口臭(尿毒症臭)』などです。

 

このサプリメントのコンセプトは、生体にとって毒物である窒素老廃物をエサとして利用できる3種の善玉菌が活躍し、体内に吸収される窒素老廃物の絶対量を減らすものです。

生菌を使っているため冷蔵保存が必要であったり、抗生物質との同時投与は避けるなど、服用の際はいくつか注意点がありますので、最大限の効果を発揮するためにも興味のある方はまずはアニホスの獣医師やスタッフにお気軽にお問い合わせください。

 

この他にも大切なご家族のためにしてあげられることはたくさんあるので、なんでもご相談くださいね!

 

獣医師:木下翔太

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寒い日が続きますが・・・

こんにちは!

最近とても寒いですね。

雪も降っていて歩くとき滑って転ばないように気をつけて下さい。

 

寒くなると人も関節が痛くなったりしますよね?

わんちゃんも同じように痛くなることがあります。

例えば、朝起きて名前を呼んでもなかなか来なかったり、散歩を嫌がる、体を触ると怒るなどの行動が見られれば関節を痛がっている可能性がありますので

来院をおすすめしています。

 

寒さがまだ続くと思うので風邪を引かないように気をつけて下さい。

 

動物看護師 田久保

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