今日は猫の糖尿病について少しお話しようと思います。
糖尿病と聞くと人間の病気としても身近ですし、お腹に注射を打つイメージが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
糖尿病のリスク因子はずばり「肥満」です。
犬ではホルモンの関係で♀に多いのですが、猫の糖尿病は比較的♂に多い傾向があります。
太ってコロコロした後ろ姿は可愛らしいですが、循環器系、整形系の疾患のリスクが増すので健康という観点から見ると要注意です。
また避妊や去勢をした後もカロリーの需要と供給のバランスの関係で太りやすくなることも広く知られていますね。
そして猫の糖尿病ははっきりとした症状が出にくく、一見元気に見えますが
飼い主様に気にしていただきたい症状としては「多飲多尿、多食と体重減少」です。
ただしこのような症状が出る他の病気もいくつかあるので、すぐに糖尿病と決めつけず一度検査を考えてみましょう。
糖尿病は血液検査や尿検査で検出可能なので、「最近よく水を飲むなぁ」や「いつも通り食べるのに体重がどんどんへってきたなぁ」など気になる症状がある場合は早めに診察にいらしてくださいね。
そのままにしておくと元気がなくなってしまったり、膵炎を併発してしまうリスクがあるので血糖値をコントロールしてあげる必要があります。
病気のことから、普段の生活のお悩みまでなんでもご相談ください。アニホスにてスタッフ一同お待ちしています。
獣医師 木下翔太