こんにちは。
最近暖かくなったり寒くなったりで大変ですが、皆様体調はいかがでしょうか。
今回は耳のお話です。
皆様オトスコープって聞いたことありますか?
あまり聞きなれないと思いますがオトスコープとは耳用の内視鏡のことをいいます。
アニホスでは従来の耳鏡とオトスコープを使用し耳の診察をしています。
一般的な外耳炎は従来の耳鏡で観察し、必要に応じて耳道の洗浄をしています。
耳道洗浄では治らない場合や耳垢が洗浄で取り切れない場合、オトスコープを使用し耳道の奥の観察や腫瘍などがないか確認しています。
またオトスコープは写真や動画を記録することができるため、飼い主様に耳の中を撮影した画像を一緒に見てもらうことが可能になります。
耳の処置が苦手な子は難しいこともありますが、通常オトスコープでの観察のみであれば麻酔をかけることなく実施できます。(診察が混雑している場合はお預かりになります。)
ただし、オトスコープを用いての耳道奥の処置や腫瘍の精査のための組織生検などは全身麻酔が必要になります。
オトスコープに興味がある方やご不明な点などございましたら診察時にお尋ねください。
写真はアニホスでオトスコープを用いた耳道内の組織生検の様子です。
占拠していた部位および生検により炎症性ポリープ(真珠腫疑い)と診断しました。
獣医師 呉竹