アニホスブログ

アニホスでのTPLOの術後リハビリテーションの実際

みなさん、こんにちは!

以前にTPLO(脛骨高平部水平化骨切術)の術後のリハビリテーションについてお話させていただきましたので、今回は実際にアニホスでのリハビリ開始から卒業までをお話いたします。

 

ラブラドールレトリバーのろくちゃん。左後肢の前十字靭帯が断裂してしまい、TPLOを行いました。

写真①は手術直後の様子です。左後肢にうまく体重がかけられていないことがわかります。さらに、筋肉量も左右差が出ていました。

 

 

写真②はリハビリテーション開始時の様子です。

右後肢を持ち上げて、徐々に左後肢に体重をかける練習を行っています。

 

 

写真③はハードルを超えることにより、関節の可動域を広げたり、筋肉量を増加することが目的です。(手術後1週間〜2週間)

徐々に左後肢に体重をかけられるようになってきたら、関節の可動域、筋肉量の増加をメインに行います。

 

さらに、自宅でもマッサージやストレッチなどを行っていただきました。

また、写真④〜⑥では、伏せの姿勢から立ち上がる訓練を行い、より筋肉量の増加や可動域の拡大を目指しています。(手術後1ヶ月頃)

写真⑧〜⑩では以前よりも左後肢が高く上がっており、関節の可動域も拡大していることがわかります。(手術後3ヶ月頃)

写真⑪は障害物を避けてジグザグに歩くことにより、バランス能力向上や筋肉量の増加を目的としています。(手術後3ヶ月頃)

写真⑫はリハビリ卒業時の歩行の様子です。左後肢にしっかりと体重を乗せて歩くことができるようになりました。また、写真では分かりづらいですが、筋肉量、可動域ともに左右差がなくなっています。

 

このように手術直後からリハビリテーションを開始し、通院でのリハビリテーションや自宅でのリハビリテーションにより、運動機能の回復を早めることが可能になります。

アニホスでは、獣医師と看護師がチームになってリハビリテーションを行っていますので何かありましたらご相談ください。

 

看護師 深澤

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ゴニオメーターって?

 夏休みもいよいよ終盤に差し掛かりましたね!暑い日がまだまだ続きますが、くれぐれも熱中症にはお気をつけください。

 

 アニホスでは整形疾患・神経疾患の術後のリハビリテーションを積極的に行っています。

今回はリハビリテーションを行う上で必要な器具、「ゴニオメーター」をご紹介します。ゴニオメーターとは、関節の動く角度を測定するプラスチックの角度計です。アームにはメモリが記載しており、本体の中心には360°の度数が表示されています。

 これを用いて関節の可動域を測定し、関節がどれくらい屈曲・伸展するかどうかをみます。手術後の関節は硬くなりがちです。予防・改善するためには日々のマッサージやストレッチが大切になってきます。ゴニオメーターを使用する関節可動域の測定は、リハビリテーションのメニューを決める指標になるのです。

 リハビリテーションは獣医師と看護師でチームとなり、飼い主様とご相談の上、わんちゃん・ねこちゃんの状態に合わせてメニューを考えていきます。また、退院後も自宅でのリハビリテーションが大切になりますので一緒にご相談させてください。

 

看護師 福本

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短冊・お焚き上げ

先月、七夕に向け、皆さまに書いていただいた短冊を7/15にお祓いをしていただき、

その時雨でできなかったお焚き上げを8/1にしていただきました。

この日は、とても心地よい晴天!

鳩さんも願掛けでしょうか?

大きな鐘の縁を3周回ってからの参拝(^-^)

 

そして引いたおみくじも大吉\(^o^)/

まさに縁起のいい日!!

皆様の祈りや願いを込めた短冊が炎となって天高く上がっていきます。

 

 

神職の皆様、今年もありがとうございました。

感謝。

                 受付 菅沼

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お地蔵様とお花

こんにちは。

とても鮮やかで綺麗な黄色いお花をいただきました。

いつもありがとうございます。

さきほどお地蔵様の前で手を合わせていただいている飼主様がおられました。

きっとお地蔵様にお気持ちが届いていると思います🌸

受付/森田

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当院で対応可能な整形外科手術について

ペットクリニックアニホスでは、各種整形外科疾患に対しても外科治療とリハビリテーションを行っており、近年は様々な整形外科手術を積極的に実施しています。

先日、脛骨高平部水平化骨切術(TPLO)の術前評価のときに、アニホスで手術対応可能なことをご存じない飼い主様がいらっしゃいましたので、この場を借りて少しだけアピールさせてください。

 

最近は膝関節疾患と股関節疾患が多く、ついで四肢の骨折が多く来院されます。

整形外科は他院からの紹介も多く、高所からの落下などによる粉砕骨折・脱臼の比率が多くなっています。

 

ワンちゃんネコちゃんの整形外科疾患は手術適応となる疾患(=強い痛みを伴う)が多く、その大部分が手術により生活の質を改善させることが可能です。

もちろん、不必要な手術は避け、手術以外の治療方法が有効な方には適切な内科治療をご案内しています。

 

また、股関節全置換術などの当院で実施が困難な疾患に関しては、高次医療機関と連携し対応しています。

術後管理や退院後のフォローアップ(リハビリテーション)も責任を持って行います。

 

以下に、近年アニホスで実施した整形外科手術を記載しておきます。

今後はホームページなどでも情報発信ができればと思っております。

 

獣医師 高野重徳

 

 

<近年実施した整形外科手術症例の抜粋>

■膝蓋骨脱臼(グレード2−4)

滑車溝楔状(ブロック状)

内側支帯および外側支帯の縫縮・解放術

脛骨粗面転移術

大腿骨矯正骨切術

 

■前十字靭帯断裂

関節外法

脛骨高平部水平化骨切術(TPLO)

脛骨頭側楔状骨切除術(CTWO)

 

■骨折・脱臼

橈尺骨骨折

尺骨近位骨折

上腕骨遠位骨折

脛骨骨折

大腿骨骨折

中足骨骨折

骨盤骨折

肘関節脱臼

膝関節脱臼

股関節脱臼

足根関節脱臼

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