リーダーシップは?

 今回の地震災害で一番考えていたことは「自分として何ができるのか?」だった。
 阪神大震災の時には3日目になんとか神戸に入った。その時の光景は今でもはっきり頭のどこかにあり、いつでも浮出てくる。その時被災した人たちが「何を求めている」かが一番思ったことだった。また、バラバラな情報と情報断絶、そして推測がさらに戸惑いを生んだ。まずは、全体的なことは大きすぎてやりきれなかった。目的を絞った行動を起こし、即席の組織を作って指令を出したら、周りの人たちは目的に向かい、いいアイデアや協力体制が立派にできた。「求められることを求めているところへ」が協力する中で基本と思った。

 そんなことを考えながら、今回は地震、津波、被害地の大きさなどから現地に入る行動ができなかった。私たちができることは、寄付、救援募金集め、そして現地の邪魔をしないことと思った。震災から2週間を経過して無事がわかった東北の友だちからメールが来た。返信が書けず、何も言えず時間が過ぎていった。まだライフラインがない。ガソリンがない。本当に何も無くしている。「頑張っている」「それ以上頑張れないだろうと思うくらい頑張っている」、とても頑張れとはいえない。テレビの情報よりさらにひどい現地の状況の情報であった。

 でも、被災しながら現地でリーダーシップを見せていることに胸が熱くなった。
しっかりしたリーダーが、リーダーシップという船の船長として指示を出せばいい。船の大きさはそのリーダーの素質によるのでしょう。小さい船は小回りが利き、大きな船はそれだけの人数がいて安心感がある。復興の道しるべを一番わかっているのは現地のリーダーと思う。現地に入ったボランティアの人たちも現地のリーダーシップの船に乗り、クルーの一員として協力できればと祈るものである。

 また、親を失った子供たちがどのくらいいるのだろうか?それは神戸の時は朝早く家族がそろっている時間でしたが、今回の東北地震は、親は仕事、子どもは学校に行っている時間帯であったことが子どもへの心配の一つである。私たち東京にいながら親を失った子どもたちに何ができるかを考え中です。
 もちろんペットのことも考えていますが、基本的にまずは人命とその人々の生活体制の形を作ってもらうことが優先と考えています。皆様がPet Clinic アニホスの募金箱に入れてくださった募金はそのような考えから、「日本赤十字社」にお送りしています。
 今後ともさらに継続した支援を行っていきたいと思っていますので末永くよろしくお願いいたします。


いよいよ狂犬病予防接種の時期が来ました。忘れないようにいたしましょう。

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