肥満のネコやイヌも糖尿病を発症、増加傾向に

肥満のネコやイヌも糖尿病を発症、増加傾向に
2011/05/27(金) 

ペットを愛する多くの飼い主同様、米テキサス州在住のChristine Wong 氏はペットのネコ “Kiki”の具合が悪いときに、ためらわずに近所の獣医に連れて行った。血液検査と尿検査後、Kikiは糖尿病と診断された。
.全米チェーンの動物病院、Banfieldペット病院(本社オレゴン州)の「2011 State of Pet Health Report(2011ペット健康レポート)」によると、米国のイヌ、ネコでは肥満化とともに糖尿病の増加傾向がみられ、2006年以来、イヌで32%、ネコで16%それぞれ増加したという。人間同様、ペットの糖尿病は肥満と関連しており、生涯にわたる監視と治療が必要となる。

同病院の獣医師Denise Elliott 博士によると、太ったネコはやせたネコに比べ糖尿病発症率が6倍高く、「糖尿病のネコで最も重要なのは減量プログラムの実施で、インスリン注射との併用で減量ができれば、糖尿病の多くの問題が解消する」と述べている。

同報告に基づき、研究者らは全米770カ所の動物病院で治療を受けた250万件のイヌおよびネコの記録の分析を行った。その結果、イヌ、ネコとも糖尿病の症状として、多尿、多飲、体重減少(食欲旺盛にも関わらず)が挙げられている。早期に診断・治療されずに疾患が進行すると、イヌは白内障を発症し、ネコは後ろ脚が弱くなる。

糖尿病には2タイプあり、1型(インスリン依存性)は膵臓がインスリンを全く、あるいはほとんど産生できない。罹患しやすい犬種は、ビション・フリーゼ、ケアンテリア、ダックスフント、キースホンド、ミニチュア・プードル、プーリーなど。ネコの場合は2型糖尿病(インスリン非依存性)が多い。2型では、膵臓はインスリンを産生するが体がそれに正常に反応しない。罹患しやすい猫種は、メインクーン、ロシアンブルー、シャムネコだという。

糖尿病のイヌは通常、生涯にわたる治療が必要となり、特別な食生活に加え、通常は1日2回のインスリン注射を要するが、展望は明るいという。米ミズーリ大学(コロンビア)獣医臨床病理学助教授のCharles Wiedmeyer博士は「一般的に正しく治療されたイヌは長生きする」と述べている。同氏らは最近、従来の治療法が奏功しない糖尿病のイヌに、ヒト用持続血糖測定(CGM)を導入。CGMは皮膚下1インチ(約2.5センチ)に埋め込む装置で、動物病院のケージ内ではなく毎日の家庭環境下で血糖値の詳細な情報が得られる。通常のインスリンレジメンでは、ペットは医院で1日の間、2時間ごとに採血されるが、不慣れな環境下ではストレスから結果が不正確になりやすいという。

糖尿病のペットと暮らすのは容易ではない。前出のWong氏にとって、当初最も大変だったのはインスリン注射だったという。しかし今は楽になり、仕事に行く前と帰宅後、12時間ごとにKikiに注射をし、折に触れての診察と改善された食生活を続けている。毎月約65ドル(約5,300円)の治療費も気にならず、「Kikiとは以前よりも親密になった」と同氏は述べている。

[2011年5月13日/HealthDayNews]
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フィラリア予防の時期です。忘れないようにいたしましょう。

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