こんにちは!きれいに咲いていた桜もすっかり散って、日中の暑さで汗ばむ日も増えてきましたね。
そんな暑さが続く今日この頃、意外と出でくるのも早くなっている、蚊。
わんちゃんを飼われているご家庭なら、フィラリア予防のために病院へ来院されることも最近は増えてきました。
「あれ、そういえばねこちゃんはフィラリア予防しなくていいの?」
いいえ、そんなことはありません!
実は、ねこちゃんにもフィラリア症はあります。
特にねこちゃんのフィラリア症は、命に関わるこわい病気の一つでもあります。
ねこちゃんのフィラリア症は、フィラリアと呼ばれる寄生虫が蚊を媒介し、ねこちゃんの血管や心臓に感染する病気です。
咳などの呼吸器症状や嘔吐が多くみられますが、診断が難しく症状が悪化し突然死を招くこともあります。
なので、一番の対策は予防をすることなんです!
フィラリア症は今までねこちゃんには感染しないとされていました。
しかし、近年では感染報告が増えており、実際にはもっと多くのねこちゃんがフィラリア症に苦しんでいると考えられます。
屋内飼育だからうちの子はフィラリア予防しなくて大丈夫、とおっしゃる飼い主様もいます。
現在、10頭に1頭がフィラリアの幼虫に感染しているとの報告があり、感染したねこちゃんの約4割が屋内飼育であったそうです。
それでもまだ、うちの子は大丈夫と言い切れますか?
どんなねこちゃんも等しく、フィラリアに感染する可能性を持っています。
でも、ねこちゃんたちは話すことができず、苦しくてもその理由を聞き出すことができません。
だからこそ、うちの子は大丈夫、と思わずに病院で定期的に相談し、フィラリア予防をしてあげましょう。
フィラリア症は、駆虫薬を投与することで予防することができます。
ねこちゃんの肌に直接垂らすタイプなので自宅で簡単に投与ができますね。
現在では温暖化の影響により、蚊の活動期間が長くなっているので、春から冬にかけて長期間しっかりと予防をし、感染のリスクを減らしましょう。
愛するねこちゃんに苦しい思いをさせないためにも、しっかりと予防をしてくださいね。
我が家の愛猫、大福にもそろそろフィラリア予防をしなくちゃ!
獣医師 渡辺亜希奈