桜前線が北上をはじめ、石神井川沿いの桜並木も雨に負けじと咲き誇っている今日このごろ、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
話は変わりますが、少しわたしの犬たちのことを書かせて下さい。
わたしは小さい頃から動物全般が大好きで、物心ついた頃には獣医師を目指していたのですが、一番のきっかけをくれたのが、小学生のときに家族になったミニチュアシュナウザーのルフィでした。朝と夜のお散歩について行くと、お散歩仲間のわんちゃんたちを触らせてもらったり(ルフィは他のわんちゃんがとても苦手でしたが)、公園の野生動物を観察したり…夏休みの自由研究には、公園の犬図鑑と鳥図鑑を提出したこともありました。
10年遅れてミーシャが加わり(年の差のせいもあってか二頭はそれはもう仲が悪かった)、わたしの人生の大半はシュナウザーと共にありました。
二年程前にミーシャが虹の橋を渡り、実家から犬という存在が消えました。帰省をしても、全身で喜びを振りまく毛玉が迎えに来てくれることは無くなりました。いちごのヘタもきゅうりの端っこも、残したって隣に姿はありません。両親から笑顔が減りました。
一度、新しい子を迎えることを提案しましたが、犬たちに一番懐かれていた母の心は動きませんでした。前の子たちが宇宙で一番最高で大切な家族だからこそ、この喪失感をもう一度味わうのは耐え難い、という気持ちは痛いほどわかります。
しかし去年の夏頃、突然父から、子犬を抱く笑顔の母の写真が届きました。実家にもう一度、新しい家族がやってきたのです。今までの子たちに負けず劣らず、銀河一可愛いシュナウザーです。帰省すると家は明るく、賑やかです。頻繁に会いに行くことは出来ないけれど、時たま送られてくる写真やいたずらエピソードに生きる活力をもらっています。
もちろん、診察で出会うわんちゃんも猫ちゃんも、お空組の子たちも、比べるべくもなく最高に可愛くて尊い命だなと思いながら診察に望んでいます。予防のシーズンが始まっていますので、そんな小さな家族たちを守るためにもぜひお気軽にご来院下さいね。
獣医師 石井