実家の犬

こんにちは獣医師梅原です。
だいぶ寒くなってきましたね。
先日、高知県にある実家に帰ってきました。


実家には今年13歳になる「アガサ」という名前のイングリッシュ・スプリンガーがいます。
家族の話によると、最近食欲がなく顎のしたあたりにしこりが触れるとのことでした。
アガサに久しぶりに会うと、すこし痩せたようにみえ、疲れやすいようでした。
アガサの体を触ると体表のリンパ節が腫れていました。
リンパ節を針で刺して検査するとリンパ腫という悪い病気でした。
アガサが高齢とはいえ家族もショックを受けていました。
私も小動物の獣医としての道を進む理由の1つとなったアガサがもうそう長くはない可能性
があると思うと悲しい気持ちになりました。
リンパ腫の治療法は抗がん剤になります。
家族は最初はアガサも高齢なので抗がん剤には少し抵抗があったようですが、
相談して抗がん剤治療を初めてみるとアガサの食欲もでてきて元気もすこしでてきて
家族の元気も少し出てきました。それをみて私も少しうれしくなりました。

あらためてペットである犬や猫の病気の治療は動物はもちろん、それだけではなく、その家族の苦痛を和らげるためにもなるのだなと思いました。アガサには少しでも元気な時間を長くすごしてほしいです。

獣医師 梅原

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