実はTPLOもやってます

前十字靭帯断裂はわんちゃんで最も多く発生する関節疾患です。靭帯断裂によって膝の痛みや様々な程度の膝関節の不安定性が引き起こされます。

前十字靭帯断裂のよくある症状として、歩き方がおかしい(跛行)、後ろ脚を挙げる(挙上)またはおすわりができないなどがあります。

レントゲン検査では脛骨の前方変位や関節液の貯留所見が認められます(左側の術前X線画像)。

 

わんちゃんでは、痛みの改善のためにほとんどのケースで外科手術が必要になることが多く、治療には数ヶ月を要します。

2021年現在ではTPLO(脛骨高平部水平化骨切術)が最も治療成績が良いとされており、アニホスでも2017年頃から実施しております(右側の術後X線画像)。

近年、TPLOは大型犬でも小型犬でも適応可能になってきています。アニホスでは、TPLOが不適応となるケースでもCCWO(脛骨楔状骨切除術)、LFTS(関節外法)で対応可能です。

 

TPLO後に機能回復が良好な場合はリハビリテーションを必要としないこともありますが、院内でのリハビリテーションも承っております。

 

歩き方がおかしいなど、ご不明な点がありましたら担当の獣医師までご相談ください。

獣医師 高野

一覧ページへ戻る