熱中症のおはなし

桜が春風にのって舞い、新緑が美しい時期になりました。

肌寒い日と暖かい日が交互にやってきて、少しずつ夏へと向かっていますね。

 

暖かい日にはグッと温度が上がり、わんちゃんもねこちゃんも暑さを感じて来ている頃かと思います。

この時期から、飼い主様に少しずつ意識して欲しい病気が、熱中症です。

日中の室内や車の中は温度が上がりやすく、わんちゃんもねこちゃんも人と同様に熱中症になります。

また、わんちゃんのお散歩中は人よりもコンクリートに近いため、コンクリートから反射した熱をさらに受けることになります。

 

元気がなくてグッタリしている、粘膜の色がいつもより濃い(赤色や紫色)、呼吸が荒い、下痢をする、嘔吐が続く、体が熱い、意識が低いなど、いつもの様子と比べておかしいな?と気づいてあげることが大切です。

 

肥満、短頭種、呼吸器疾患や心疾患を患っている子は熱を放散する能力が低いため、若く健康な子よりも注意が必要ですね。

 

ちょっとした知識や心がけで防げる病気です。

今年は急に暑くなる日が多いことが懸念されます。お水を欲しがっているときはたくさん飲ませてあげてくださいね。

飼い主様とわんちゃんねこちゃんが有意義な夏を過ごせますように^^*

 

獣医師 猪股

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