SDMAってご存知ですか?
新項目、SDMAとは?
昔から特に猫ちゃんで多い病気といえば腎疾患です。最近、お水の飲む量が増えてきたり、尿の量が多くなったり、尿の色が薄くなったりしてきてはいませんか?そのような症状があるネコちゃん、ワンちゃんは特に要チェックです。
腎疾患に対するこれまでの血液検査や、腎臓のろ過機能を調べるための尿検査は、ある程度腎臓の機能が落ちてからでないと数値に表れてこないものでした。
それに対し「SDMA」というアミノ酸の種類を血液検査で測ることで、これまでの血液検査と比較してネコちゃんでは平均17ヵ月、ワンちゃんでは平均9.5ヵ月早く腎機能の低下を発見できる可能性があることがわかっています。
実際、通常の血液検査では問題ない場合でもこの項目を測定すると異常値が見つかることがあります。
腎臓は一度機能が落ちてしまうと、その機能を戻すことがとても難しい臓器です。それなので早期発見、早期治療開始がとても重要になってきます。よければこの機会に健康診断としても検討してみてはいかがでしょうか?
獣医師 伊藤