おしっこのはなし

みなさんこんにちは。獣医師の渡辺です。

 

最近は肌寒い日も増え、秋の訪れを感じる日々です。

暑い夏に比べ涼しくなってくるこの季節、ねこちゃんはお水を飲む量が減ってくるために尿石症のリスクが高くなってくる季節でもあります。

 

尿石症になり、発見が遅れる前に下記のことに注意してみましょう。

・トイレに何度も行く、うずくまる

・トイレで鳴き声をあげる

・おしっこや猫砂がキラキラしている

・赤色や茶色などおしっこの色がいつもと違う

・体を触ろうとするといやがる

・食欲、元気がない

・押入れや隅っこに隠れる

・おしっこが出ない

 

おしっこが2日間も出ていない場合は危険なサインです。上記に当てはまるねこちゃんはなるべく早めに病院へ受診しましょう。

 

 

少しでも尿石症のリスクを減らすためにご自宅でできるケアとして水のみ場の工夫があります。水のみ場を増やす、水皿を陶器やステンレスなど材質をかえる、ぬるま湯を与えてみる、などいろんな工夫を凝らすことで飲水量を維持できることもあります。

 

また、いつも食べているドライフードに加え、缶詰やパウチなどのウェットフードを与えることでエネルギーと一緒に手軽に水分も摂取できます。

 

 

膀胱や腎臓、さらに重篤な場合、全身状態が悪化する場合もありますので尿路結石の疑いがある場合は、なるべく早めに病院へかかりましょう。

 

また、人間と違い、自分の言葉で症状を訴えることができないため、定期的に健康診断を受診することが病気の早期発見、早期治療につながります。

 

愛するわが子のためにも、定期的な健康診断を受けましょう。

いつでもお待ちしております。

 

獣医師 渡辺亜希奈

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