ようやくお天気が安定してきましたでしょうか?
だんだんあったかくなってきましたね。
今回は『猫ちゃんにも怖いフィラリア症』についてお話します。
ちょうど先週のアニホスメモリアルデーの一環である、猫ちゃんのセミナーでもお話がありましたね。
犬だけでなく、猫もフィラリアに感染してしまうのです。
犬とは病態が異なり発症の時期や症状が異なります。
犬とは違い、心臓よりも肺に影響を与え、呼吸困難や咳、突然死を引き起こします。
臨床症状としては、呼吸困難・咳・嘔吐・食欲不振・体重減少・突然死などと、いずれもあらゆる病気でみられる症状ですし、ミクロフィラリアが末梢血に出現するのは50%といわれているので検出検査も感度が低いのです。
以上のことより
猫のフィラリア症は非常に診断が難しい!
でもうちの子は室内飼いだから大丈夫・・・
なんて言っていられません!アメリカの報告では猫フィラリア症と診断された猫の4頭に1頭は室内飼いであったとの報告もあります。
また最近の疫学調査では、都内の地域猫を調査した結果、73頭中9頭がフィラリア抗体陽性(つまりフィラリアに感染している)との報告もあります。
感染してしまったら、残念なことに対症治療のみしかありません。
突然死を招いてしまう可能性もあります。
診断や治療が非常に難しい猫フィラリア症。。。
つまり『予防』が何よりも大切になってくるのです。
犬のフィラリアの予防期間と同じく、5月の終わりから11月の終わりごろまでの7ヵ月間の予防を推奨いたします。
月に一回、猫ちゃんがなめれない首の後ろあたりの皮膚に、少量の液体薬(スポット製剤)を塗布するだけでOK!
お薬が飲ませにくい猫ちゃんにも安心です(しかもノミや耳ダニ、回虫などの消化管内寄生虫も予防できます)。
お薬のことや詳しいフィラリア症については診察時に、獣医師までお気軽にご相談くださいね。
病気のことをまとめたリーフレットもありますのでスタッフにお声かけください。
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久しぶりにアニホスのアイドル(?)である、ゆず&ちゃぽん☆
元気です☆
獣医師:鈴木裕子