薄着での散歩が気持ちのいい季節になりました。先日愛犬マメタロウと遊歩道を散歩しているとお友達のミーシャちゃんがやってきました。犬は犬どうし、飼い主は飼い主同士で話しに花が咲きます。
そんな中、ミーシャちゃんのおかあさんが言いました。「うちのコ、病気にさせないために子供を生ませようと思ってるんだけど、獣医さんが『太っているからもう少しやせなきゃだめだよ』っていうのよ。家のコ太っているかしら?」足元で遊んでいるミーシャちゃんをふと見ると、「うーん、ウエストがまったくない」と思ったのですが、いきなりそうも言えず「ミーシャちゃんはどんな食事をしているんですか」と聞いて、その回答にびっくり!
「朝は、スーパーでうっている骨の形をしたのを細かくして一本半くらい、お昼はドライフード+犬のおやつ、夜はささみとキャベツをゆでたもの」でした。
ミーシャちゃんが太ってしまったことから、この食餌は1日に必要なエネルギー量は過剰であることは確かです。しかしおそらく、1日に必要な栄養量を満たしていないと考えられます。まず、一番の問題は「主食」が何かが決まっていないことです。1日の食餌とはヒトも同様ですが、「主食」で1日に必要なエネルギー量と栄養を確保し、足りない部分を間食、つまりおやつで補うというのが基本パターンです。そのためには、1日に必要なペットフードのエネルギー量をしっかりと把握し(個体差がありますが)、それをしっかりと食べさせなければいけないわけです。ミーシャちゃんの場合、おやつが主食の役割を果たし、本来主食であるはずのペットフードがサプリメント的に使用されています。この食パターンは本来犬の消化システムが不得意な「炭水化物」で大半を構成されているため、長期的にこのような食餌を続けていれば、なんらかの病気の原因になることが考えられます。ましてお産をさせようとしているならばなおさらです。健康な母体でなければ健康な子犬は生まれないばかりか、母体自体にもリスクが高まります。
一般に飼い主様は犬用として作られているもので、愛犬が喜んで食べると、それを「食べるもの」と勘違いしがちですが、食べものは、エネルギー源として空腹を満たすばかりではなく、栄養源として身体を作る役割があります。たとえば自分の子供がチョコレートばかり好きだからといって食べさせておく親はいませんよね。「これはおやつだから
食事をちゃんとたべたら少しだけね」と教えてあげますよね。そう、この場合何が主食で何がおやつかの分別が親にはあるのです。しかし、いざ「犬用」になるとその分別がなくなりがちなのが残念です。
何を「食べるべきか」そして、どのように食べさせるかは健康を左右する要因であり、飼い主にはそれを選び与える義務があります。犬とヒトは異種族であり、異なる食性だということを再確認した上で、もう一度愛犬の食事が、その子の年齢、環境、体調に促し、十分な栄養を与えられているかを考えてくださいね。「太る、やせる、毛がぱさつく、元気がない、ウンチが固いノ.等など」いわゆるベストな状態とは違うことに気づいたら、動物病院での健康チェックと併せて、食事内容のチェックが病気の予防につながります。
そんな中、ミーシャちゃんのおかあさんが言いました。「うちのコ、病気にさせないために子供を生ませようと思ってるんだけど、獣医さんが『太っているからもう少しやせなきゃだめだよ』っていうのよ。家のコ太っているかしら?」足元で遊んでいるミーシャちゃんをふと見ると、「うーん、ウエストがまったくない」と思ったのですが、いきなりそうも言えず「ミーシャちゃんはどんな食事をしているんですか」と聞いて、その回答にびっくり!
「朝は、スーパーでうっている骨の形をしたのを細かくして一本半くらい、お昼はドライフード+犬のおやつ、夜はささみとキャベツをゆでたもの」でした。
ミーシャちゃんが太ってしまったことから、この食餌は1日に必要なエネルギー量は過剰であることは確かです。しかしおそらく、1日に必要な栄養量を満たしていないと考えられます。まず、一番の問題は「主食」が何かが決まっていないことです。1日の食餌とはヒトも同様ですが、「主食」で1日に必要なエネルギー量と栄養を確保し、足りない部分を間食、つまりおやつで補うというのが基本パターンです。そのためには、1日に必要なペットフードのエネルギー量をしっかりと把握し(個体差がありますが)、それをしっかりと食べさせなければいけないわけです。ミーシャちゃんの場合、おやつが主食の役割を果たし、本来主食であるはずのペットフードがサプリメント的に使用されています。この食パターンは本来犬の消化システムが不得意な「炭水化物」で大半を構成されているため、長期的にこのような食餌を続けていれば、なんらかの病気の原因になることが考えられます。ましてお産をさせようとしているならばなおさらです。健康な母体でなければ健康な子犬は生まれないばかりか、母体自体にもリスクが高まります。
一般に飼い主様は犬用として作られているもので、愛犬が喜んで食べると、それを「食べるもの」と勘違いしがちですが、食べものは、エネルギー源として空腹を満たすばかりではなく、栄養源として身体を作る役割があります。たとえば自分の子供がチョコレートばかり好きだからといって食べさせておく親はいませんよね。「これはおやつだから
食事をちゃんとたべたら少しだけね」と教えてあげますよね。そう、この場合何が主食で何がおやつかの分別が親にはあるのです。しかし、いざ「犬用」になるとその分別がなくなりがちなのが残念です。
何を「食べるべきか」そして、どのように食べさせるかは健康を左右する要因であり、飼い主にはそれを選び与える義務があります。犬とヒトは異種族であり、異なる食性だということを再確認した上で、もう一度愛犬の食事が、その子の年齢、環境、体調に促し、十分な栄養を与えられているかを考えてくださいね。「太る、やせる、毛がぱさつく、元気がない、ウンチが固いノ.等など」いわゆるベストな状態とは違うことに気づいたら、動物病院での健康チェックと併せて、食事内容のチェックが病気の予防につながります。