今年の夏は高温多湿で本当につらい!!　身体に悪いとは思いながら寝る間もクーラーをつけっぱなしの日々が続いています。ちょっと寒いかな？と思うときもあるのですが、愛犬がス～ヤスヤ寝ているのを見ると、羽毛布団をかぶりそのまま寝ているのでした。一見悪いと思われがちなこの行動、実は夜中に暑さで目をさまし、睡眠不足になるよりもずっと良いそうです。特に、日中クーラーの環境にいると汗をかいて体温調節ができにくくなっているため外気を冷やして湿度を調節するということが体力温存に有効なのだとか。なるほど～、汗を殆どかかない私と、暑さに弱い犬にとっては快適な環境づくりはこの夏を乗り越える必須条件です！まあ、設定温度は27～8度で、風が直接あたらないようにはしていますが

　ただし、クーラーの部屋では想像以上に身体から水分を失っています。その分はしっかり補わないと、今度は身体がだる～くなってしまいます!!水分補給はこまめにしたいものですが、適温環境下では、それほど水を飲みたいと思いません。そのため、気付かぬうちに身体から水分が不足しているのですね。これは人も犬も同じ。では、水以外の水分摂取源として何が良いのでしょうか？

　基本は、出来るだけ主食の栄養バランスに影響を与えない、速やかに吸収できる、犬や猫も好んで口にすることが出来る、そして何よりも健康状態に悪影響を与えない、そんな水分源が理想です。「えっ？それってポカリ？」と思いませんでしたか？その通り。ポカリスエットのような飲料水を電解質飲料といい、体液の不足を速やかに補うことのできる、体液に近い成分であるカリウムやナトリウムなどのミネラルやその吸収をサポートする糖分などで作られています。ところが、あれはヒトの体液の不足を補う飲料水なので犬や猫に必用なバランスとは異なります。もちろん急を要する場合は2倍くらいの水で薄めて利用することができますが、なんといっても柑橘系の風味が肉食系には苦手です。

　犬や猫も好み、主食の栄養バランスを壊すことなく水分を補給してくれる水分補給源は....？それが今回注目した「スイカ」です。スイカには約90%の水と10%の糖分で構成され、果汁は高カリウム、低ナトリウムでまさに「天然の電解質ドリンク」！カリウムには利尿作用があるため、体内の毒素や熱を尿中への排泄する働きがあります。また犬や猫は通常体内合成できますが、環境ストレスで不足しがちなビタミンCや細胞の酸化を防ぐリコペンというβ―カロテンが豊富に含まれています。これらは抵抗力をサポートする働きもあるため夏の弱った身体には一石二鳥です！さらに、その食物繊維は水を含む性質があるため満腹感をサポートします。100gで約37kcalのスイカと低カロリーなため、減量中のおやつにも適しています。

　食欲が落ち、消化能の低下しているときに、いつもの高たんぱく、高脂肪の食事を与えても食べることができないのは当然です、そんな時はとりあえず水分補給。そしてゆでたお肉などを少量上げてゆっくり涼しい環境で休ませてあげましょう。体内が整えばまた元気が戻ります。こんな時、スイカを上手に利用してみてくださいね。