炭水化物は敵?見方?

 今年も夏が近づき、そろそろダイエットを考えている人が増えている季節になりました。減量を考えるとき、多くの人が「敵」とする食品として考えるのがバターや植物油などの「脂肪」とごはんやパンなどの「炭水化物」です。中には「私、サラダだけしか食べていません」なんて、いう学生も過去にはいました!そしてこのような人間の考え方は、飼育している犬の食生活にも影響を及ぼしているようです。本当にこれらの栄養素があなたや愛犬を太らせている原因なのでしょうか?
 私たちが生きるために必要な栄養素は「炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、水」の6種類です。様々な食べ物の中にはこれらの栄養素が異なるバランスで入っています。そしてこのなかで、生きるために必要なエネルギーを作ってくれるのは、「炭水化物、タンパク質、脂質」の3種類だけです。たとえば、ダイエット中の学生が主食としていたサラダの材料「野菜」を考えて見ましょう。野菜の中にもやはり6種類の栄養素が入っていますが、野菜の90%は「水」でできているため、残りの10%にしか栄養が含まれていないことがわかります。身体が必要とする栄養素は草食動物でもない限りこれでは満たされません。「でも、生きてるよ」学生はいいます。
 ところが彼女がしていることは自分を美しくするどころか実は危険にさらしているのです!動物の身体はほとんど「水とタンパク質」でできているといって過言ではありません。では、炭水化物や脂肪は何で必要なのか?ここがポイントですよね。まず、炭水化物は「生きるため」に必要な「エネルギー」を身体に供給しているのです。そして、「脂肪」はエネルギーになるほかにも脳からの指示を各臓器に伝達する役割を持つ「ホルモン」の材料として重要な役割を果たしています。このことを考えた上で、なぜ先ほど「身体を危険にさらしている」といっているのかを考えて見ましょう。生きていくためにはエネルギーが必要なのにも関わらず、炭水化物からのエネルギーが不足すると、身体は次にためておいた脂肪を分解します。それもないと、筋肉からタンパク質を分解します。脂肪は伝達係であり、タンパク質は身体を構成しています。それらが削り取られていくということは.そう、身体は見えない部分で壊れ始めているのです!
 だからといって炭水化物を食べ過ぎればエネルギーだけがあまり、それは脂肪として職責されてしまいます。つまり、炭水化物はそれぞれの人や動物の必要に応じて摂取するころが健康の秘訣です。運動量、環境や健康状態、人、犬、猫などの種族の違いにより必要量は異なりますが、効率の良いエネルギー源として必要であることに変わりはありません。
 愛犬が、食べているのに体重が増えない。なんだか覇気がない。などという場合には食事のバランスが愛犬に適しているかどうか見直してみてくださいね。

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