JVM(Journal of Veterinary Medicine) 獣医畜産新報 2017年 vol.70 No.2
~特集 犬と猫の高齢化に対する獣医療のあり方~
発行:文英堂出版
電話:03-3814-4100
ホームページ:http://www.bun-eido.com
定価:1,500円+税 2017年2月1日発行
P.107~112 「安楽死の捉え方」
弓削田 直子
<要約>
安楽死とは、「広辞苑」によれば「助かる見込みのない病人を、本人の希望に従って苦痛の少ない方法で、人為的に死なせること」と定義されている。
小動物獣医療における「安楽死」は、いわゆる「犬・猫の殺処分」の要素が多分に含まれているため、対象動物・飼い主・獣医師そして行政などさまざまな立場から捉えることができる。
非常にデリケートかつ切実なテーマであることから、すべての立場において熟慮される必要があると考える。
今回は「犬・猫の高齢化に対する獣医療のあり方」における「安楽死の捉え方」であることから、主に飼い主と患者である高齢犬・高齢猫を主体に「安楽死」について考えてみた。