第22回 動物臨床医学会年次大会 Proceedings Nov.17-18、2001
一般講演
●犬におけるカラードマイクロソフェア法を用いたドパミン投与時の循環動態の検討
—各濃度のドパミンが臓器血流量に及ぼす影響—
研究者:古川修治 佐藤秀樹 星克一郎 長島由紀子 平尾秀博 田中綾 丸尾幸嗣 山根義久
症例報告
●体外循環により根治した犬の心室中隔欠損症の一例
研究者:星克一郎 長島由紀子 古川修治 平尾秀博 小林正行 清水美希 田中綾 丸尾幸嗣 山根義久
●体外循環下におけるダックスフントの心室中隔欠損症の一治験例
研究者:長島由紀子 古川修治 星克一郎 平尾秀博 小林正行 清水美希 秋山緑 田中綾 丸尾幸嗣 山根義久
●高クレアチニン血症を7ヶ月間呈した慢性腎不全若齢犬の一例
研究者:湯本哲夫 小和田友美 角矢布優 枩本隆志 藤田桂一 山村穂積 酒井健夫
●手根部に発生した犬の滑膜肉腫の一例
研究者:枩本隆志 小和田友美 角矢布優 湯本哲夫 藤田桂一 山村穂積 酒井健夫
●犬の多型紅班の1例
研究者:森本かおり 弓削田直子 三枝早苗 田代欣二 関口麻衣子 岩崎利郎 山村穂積
●犬歯周病細菌と処置直後の末梢静脈血における分離菌の検討
研究者:湯本哲夫 小和田友美 角矢布優 枩本隆志 藤田桂一 山村穂積 酒井健夫
●院内多剤耐性菌調査
—犬・猫の3症例からの多剤耐性ブドウ球菌の検出—
研究者:小和田友美 角矢布優 枩本隆志 湯本哲夫 藤田桂一 山村穂積 酒井健夫
●脳転移を起こした猫脊髄リンパ腫の一例
研究者:大串直史 谷内愛 岡田みどり 北川勝人 鯉江洋 佐藤常男 山村穂積 亘敏広 田中茂男
●右室腔内異常筋束と膜樣物による流出路障害による乳び胸を合併した犬の一治験例
研究者:清水美希 長島由紀子 星克一郎 古川修治 平尾秀博 小林正行 田中綾 丸尾幸嗣 山根義久
ポスターセッション
●椎間板ヘルニアの術後管理について
研究者:篠悦子 大矢純子 沢田有香 橋本千穂 高嶋絵理子 岡田みどり 山村穂積
平成13年度日本小動物獣医学会(東京) Proceedings (2001・10・14)
一般講演
●食道内異物の認められた犬13例における臨床的検討
研究者:古川修治 石部孝宏 弓削田直子 三枝早苗 山村穂積
第132回日本獣医学会学術集会(岩手大学) Proceedings (2001・10・6〜8)
分子生物学講演
●イヌにおける乳腺腫瘍関連遺伝子Brca2の異変検出法
研究者:宇賀聡 落合和彦 橋本志津 山村穂積 富澤伸行 森松正美 首藤文榮
平成13年度日本小動物獣医学会(関東) Proceedings (2001・9・23)
一般講演
●てんかん発作アンケートによる発作分類の試み
研究者:小川華子 北川勝人 大串直史 岡田みどり 山村穂積 湯川眞嘉 田中茂男
第3回日本臨床獣医学フォーラム年次大会 Proceedings (2001・9・7-9)
経営セミナー講演
●業界リーダーが語る成功する動物病院
研究者:山村穂積
経営セミナー講演
●明日から役立つ院長のやること
研究者:山村穂積
小動物獣医師会年次大会(大阪) Proceedings (2001・7・28-29)
ビデオセッション講演
●北川動物病院における院内感染対策とその効果
研究者:長澤昭範 橋本志津 山村穂積
第62回獣医麻酔外科学会・第29回日本獣医画像診断学会
合同学会 Proceedings (2001・7・21)
一般講演
●生前診断に苦慮した犬の骨肉腫の2例
研究者:清水美希 永島由紀子 星克一郎 古川修治 平尾秀博 小林正行 田中綾 町田登 丸尾幸嗣 山根義久
一般講演
●体外循環下開心術で心室中隔欠損症を根治した犬の5症例
研究者:星克一郎 永島由紀子 古川修治 平尾秀博 小林正行 清水美希 高島一昭 田中綾 丸尾幸嗣 山根義久
シンポジウム
●膀胱・尿道疾患の外科療法と術後管理
研究者:山村穂積
一般講演
●横隔膜フラップを用いて修復手術を実施した食道内異物の犬の1例
研究者:弓削田直子 森本かおり 石部孝宏 三枝早苗 山村穂積
第74回日本獣医循環器学会 Proceedings (2001・5・26.27)
一般講演
●重度な右房拡大と右室肥大を伴った犬の肺動脈弁狭窄症の一例
研究者:小林正行 星克一郎 永島由紀子 古川修治 平尾秀博 清水美希 田中綾 伊藤純子 館野信治 小林孝之 町田登 丸尾幸嗣 山根義久
第16回小動物臨床血液研究会 Proceedings (2001・5・20)
一般講演
●猫白血病ウイルス(FeLV)陰性猫2例に認められた赤芽球癆
研究者:亘敏弘 宮守美由紀 久末正晴 坂井学 橋本志津 鯉江洋 山谷吉樹 辻元元 竹内啓
平成13年度日本獣医皮膚科学会学術大会 Proceedings
一般講演、感染症
●Candida glabrataが分離された犬の膣炎の一例
研究者:浅沼秀樹、三枝早苗、橋本志津、山村穂積
避妊済みの9歳のシェルティーが、長期に渡る膣からの分泌および膣周囲のびらんを主訴として来院した。感染性の膣および膣周囲炎を疑い、消毒、抗生物質の外用および内服による治療を開始したが、膣周囲のびらんは軽減するも、膣からの分泌を認めるなど完治にはいたらなかった。初診時に採取した膣分泌液の培養検査の結果、数種の耐性菌と真菌であるCandidaglabrataが同定された。そのため、難治性を呈した原因を本真菌の感染によるものと確定診断し、塩酸テルビナフィン(ラシミール:5mg/kg/s.i.d.)による治療を開始した。その後、良化傾向を示し再発も認めず現在に至っている。本真菌は常在菌であるが、何らかの生体側の機能障害により感染に至ることが人で報告されている。しかし、犬における感染の報告はほとんどなく、感染経路や病態などの詳細については不明な点が多い。今回本真菌が確認された犬では、長期に渡る投薬が行われていた背景があり、それにより易感染性を示したことが示唆される。また、今後、免疫能の低下などを示す犬における感染症の類症鑑別に、本真菌も加えなければならないことも同時に示唆された。