生肉の話

 じめじめとして暑くしんどい季節も終わり、過ごしやすい季節になりました。
 散歩をしていてもふ〜っと吹く風に身を任せるととても気持ちがいい!我が家の愛犬も含め、お散歩であうワンちゃんたちも心持ち足取りが軽そうですよね。
 そんな元気な姿とは裏腹に、我が家のマメタロウは毎年夏は草やノミに対するアレルギーでお尻の毛がバーコード状態。なんだかさむそう〜 
 アレルギーを含め色々な皮膚病や、病気は正しい食餌により80%は改善されるとアメリカではいわれています。では、アメリカのドクターたちはどんな食餌を薦めているのでしょうか?
 そんなことをリサーチするために10月8日〜15日までハワイのカウアイ島で開催されたAMERICAN VETEINARY HOLISTIC MEDICINE ASSOCIATIONの年次大会に参加してきました。そこでは、食餌の他にも鍼灸、ハーブ、バッチフラワーやホメオパシー療法など、動物の病気を体全体としてとらえ治療していく方法を行っているドクターたちが色々な症例を発表し、大変勉強になりました。
 そんな中、彼らが推奨するのは「Raw Meat Diet」つまり、生肉を与える方法です。生の肉、野菜に少量の調理した穀物を加える食事です。調理した肉や野菜は栄養価が下がり、結果として十分な栄養を供給できないばかりではなく、犬や猫の消化に負担を掛けるのだそうです。
 作り方としては、およそ1週間分くらいの量の材料をフードプロッセサーで細かくし一回分の量を小分けにしして、冷凍しておきます。食べる前日に冷凍庫から出し、給餌します。生の肉は24時間以上を冷凍することにより、雑菌や寄生虫が死ぬのだそうです。
 また、さらに体調に合わせ色々な補助食が市販されています。消化の弱い子には酵素、皮毛に問題がある子には脂肪酸、栄養を強化するための総合ビタミン等々...
 ただ、ここで間違ってはならないのは、栄養補助食は薬品ではなく、食べ物からできていることが大切です。体の代謝は本当に良くできていて、各要素がそれぞれ協力しあって体を健康に維持しているのです。だから単品の成分を摂取してもその働きは十分ではないということになります。よほど何か特別な病気があり、それを補うために大量にある特定のものを補う場合はまた別の話ですが....
 我が家のマメタロウは自家製調理食を食べていますが、夏にアレルギーがひどくなるので、今年は何種類から栄養補助食品を食餌に添加することで、何とか例年よりひどくならずに切り抜けられました。
 生肉に関しては、日本の気候や、流通システムなど考えると少し抵抗がありますが、与えてみると確かにすごく喜びます。今後少しづつ生肉を加えていって様子を見ていこうと思っています。
 いづれにせよ、できるだけ愛犬の体によい食べ物を選び、健康を維持していくことは飼い主の義務だと思います。それに自分がしてあげたことで、その子が健康に楽しく暮らせたら飼い主としてこんなにうれしいことはないのではないでしょうか?

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