食べさせる工夫

 「暑い!」今年の夏はもう、この一言に尽きます。我が家の元気が売りの愛犬マメタロウもさすがにぐったりと元気がなく、食欲が落ちることがあります。これは飼い主も同様。しかし、食べなければ体力は落ちるばかり...ますます暑さに耐えられなくなってしまう。
 私たちは食べたくなくても食べなければ...となんとか食べられるものを口にするという選択肢がありますが、ドッグフードを食べているワンちゃんや猫ちゃんたちは1年中同じ食餌。今回は食べない場合に食べさせる工夫についてお話します。
 たとえば人参のきらいな子供に人参を食べさせるにはどうしますか?そう、形が見えないようにすりおろしたり、人参の臭みを消す味付けをしたりしますよね。要するに、「食べられない食材をおいしいものに変化させる」ことがポイントです。
 ペットフードの場合、それ自体の味を変化させたり形を変えたりするよりも、そこに彼らの好む食材を混ぜてあげるのが一番簡単な方法です。一般的に食餌全体の10~15%位の混ぜ物であれば、ペットフードの栄養バランスに影響を与えないといわれています。しかし、
好きな食べ物は多くあげたくなってしまうのが飼い主である親の心情......そこで、これを「混ぜ物」というよりも「ふりかけ」と考えてはどうでしょう?そう、あくまでも主食の目先をかえるためのフレーバーなのです。
 材料としては嗜好に個体差があるので一概には言えませんが、犬の場合一般的に鶏肉、牛肉、レバー、白身の魚、チーズ(できればカッテージチーズ)、卵黄、チキン(または牛)スープなどが主な材料となります。これらは少しずつ混ぜても、1種類でもフード全体量の
約10%を超えなければOKです。大切なことは、材料をみじん切りにすることと、それを卵黄やスープ少々と混ぜ、ペットフードをコーティングするような形でよく混ぜ合わせることです。そうしないと、好きなものだけ先に食べて、肝心なフードは食べないことがあるからです。猫の場合は、アサリを少量の水で蒸したものなどを細かく切って混ぜてあげるといいかもしれません。 
 犬は猫ほど体内での水分代謝効率よくないので、水分補給にも十分気をつけてください。かといって、牛乳が好きだからといってそれだけ飲みすぎてると、はいたりするので注意!新鮮な水に勝るものはありません。
 また、どうしても食欲がなく食べない場合は、チキンスープなどでアミノ酸だけでも補給してあげると良いでしょう。
 その他、我が家の場合はおやつにヨーグルトこさじ1程度に蜂蜜を少量加えて水で少しのばしたものや、リンゴの摩り下ろしたものとアロエのジュースなどで胃腸の調子を整えたり、水溶性ビタミンのサプリメントをほかの季節よりも多少多めにあげたりしています。
 その他、環境面でも、特に室外飼育の場合は日陰を作り、水をまめに取り替えてあげましょう。また、よくサマーカットで1mmカットをする子を見かけますが、毛の間の空気が少なくなる分涼しくはなりますが、直射日光に照らされるという面では注意が必要です。動物は本来季節に合わせて毛の長さや量を自然に調節してるので、カットする場合でもいつもと同じか、多少短くする程度にしておきましょう。
 色々工夫して飼い主ともども猛暑を乗り切りましょうね。

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