ペットフードの話

 1年間着々と翌年の準備をしてきたさくらが「待ってました!この時期を!」といわんばかりにあちこちで開花し、すっかり春めいてきました。お散歩も気持ちがいいですよね。
 さて、今月はペットフードのお話です。
 いまやペットフードの種類は日本製や輸入品など数え切れない種類がスーパーやペットショップに所狭しと陳列されています。ペットフードの普及率が80%以上を誇る米国では、アフコ(A.A.F.0)という飼料検査協会が存在し、商品化するにあたり栄養要求基準値や成分表示、商品名の提示の仕方などが指定されています。しかしこれは法的な強制力はありません。しかし、このような基準値があることにより統一性が保たれるため、AAFCOの存在は重要といえるでしょう。日本国内では、そのようにペットフードを監督する組織が現在はないため、一般的にはアフコの基準値を使用しています。
 しかし、AAFCOでは、原材料の質や実際の消化吸収率に関して管理しているわけではありません。つまり、蛋白質、脂肪、炭水化物やビタミンやミネラルの数値さえ基準値やその他の規定を満たしてはいるものの、実際には物価にあわせ原材料をその都度変えているフードも存在します。また給与試験もコストや期間、あるいはその他の理由から通常は大手の会社しか行っていません。
 それでは、いったい何を基準にフードを選択すればよいのでしょうか?色々な評価の仕方があると思いますが私は以下の方法をお勧めします。


AFFCOの基準値を満たすように作られている。(最低ラインです)

現在量の1番に「肉」がきている。(ドライフードは原材料表示の上から3番目まで缶
フードは2番目までがそのフードの主成分と考えて間違いありません。また、「猫は
魚」と思いがちですが、猫は肉食動物なので魚のみでは栄養が偏ります)

添加物も含め内容物に関するすべての成分表示がある。

給与量あたりのエネルギー表示がある。(エネルギー濃度)


 これ以外はやはり、実際にそれを食べた場合の健康状態(被毛の状態、目の輝き、活発度など)、糞便の量(動物性の材料が主成分になっている場合は、うんちの量が少なく、植物性の材料がそれより多く、または主原料となっている場合は量が多いはずです)、嗜好性(食べなくては栄養になりませんよね)、飼い主同士の評判などがあると思います。また、もし疑問がある場合は、各フード会社のカスタマーサービスを利用するという手もあります。フードに自信があればきちんとした回答が得られるでしょう。賞味期限は各社違ったコード式の表記でわかりずらいので、これもカスタマーなどに聞くとよいでしょう。
 また、人間レベルの材料を使用した何種類かのフードを一定期間ごとに変えてみると、食欲不振にも対応できるかもしれません。犬だから猫だからではなく、あなたの子にあった「総合栄養食」を探してくださいね。
 また、フードの口を閉める、涼しいところで保管するなど保管の仕方にも気をつけてくださいね。
 次回は、実際原材料になっている食材について考えましょう。

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