冬の食事

 紅葉もあっという間に過ぎ、寒い季節がやってきました。
寒がりの私に似たのか、我が家の愛犬ヨーキーのマメタロウも布団の中にもぐりこんで寝るようになりました。でも散歩で思いっきり元気に走っている姿を見ると寒さなんて吹っ飛んでしまいます。
 でもこの時期、いえいえ正確には秋頃からヒトはよく食べますよね。「食欲の秋」といいますが、冬になると「超食欲の冬」といいたくなるほど何を食べてもおいしいし、よく食べる気がします。皆さんはいかがですか?そしてその結果として当然脂肪も蓄えてしまうのですが...しかし、実際にはこれは自然の摂理にかなっているのです。つまり、冬の寒さから内臓を守ったり、身体を温めておくためにはさらなるエネルギーが必要なのです。
 このことは犬や猫にも当てはまります。本来動物は人間のように洋服で寒暖の調節をする訳ではないので、その分人間よりも食事によるエネルギー調節が必要になってくるのです。また、通常夏は食欲があまりない割に、暑さに対応するためエネルギーを消耗します。そんな時期も、冬の間に十分な栄養とエネルギーを確保していれば対応できるのです。
 このことは室内で飼育されている場合には温度調節をされている環境で生活しているので、あまり必要性はありませんが、室外で飼育されている場合には必要です。
 ただ、その必要量は、体重、犬種、年齢、環境や体質、運動量によっても違うので一概にこれだけということはできません。その目安としては、ドッグフードの場合には、その基準量より少し増量し、満足度や体重の増減を観察しながら量を調節し、自家製調理食の場合にはいつもの食事の穀類、肉、野菜の量をそれぞれ少しずつ増量しバランスが崩れないように心がけましょう。また、選ぶ食材には季節の魚や野菜を加えてあげて下さい。
 季節の食材には、その時期の滋養に必要な成分を含んでいるのです。
 体重の増減に関しては、体重計で測ることだけではなく、常に身体に触って調べてあげることも忘れないでくださいね。
 人間も動物も愛情がさらに心身温め、健康を増進してくれるのですから。
 2000年も、もうそこまできています。
 来年も生活や食餌の面で予防や健康維持のできる情報を皆さんにお届けしたいと思いま すので、読んでくださいね。

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