内視鏡検査[消化管、気管支鏡、 膀胱内視鏡検査鏡]

軟性鏡を用いた消化管・気管支・膀胱内視鏡検査

アニホスでは消化器および気管支内視鏡(OLYMPUS社製)、軟性膀胱鏡(KARL STORZ社製)が活躍しています。

消化管や気道内部、尿道~膀胱内を肉眼的に観察したり、組織の採材を行ったりして病態の把握や診断を可能にします。またPEGチューブ(胃瘻チューブ)、気管ステント、尿道ステントなどの設置時にも役立ちます。
直径8.8mm・5.5mm動物用ビデオ内視鏡(OLYMPUS社製) 直径3.0mmビデオ内視鏡ビデオ(KARL STORZ社製)

消化管の内視鏡検査では、炎症やリンパ腫や腺癌などの腫瘍性病変およびリンパ球形質細胞性腸炎・リンパ管拡張症などの病態の診断を可能にします。
また、胃内異物・食道内異物の摘出でも力を発揮します。内視鏡で摘出できれば、開腹手術を避けることができ、動物への侵襲が少なくて済みます。
胃内の異物(アイスの棒) リンパ管拡張症

気管支内視鏡で気管・気管支へと挿入することで内部の観察ができます。気管支鏡下の気管支肺胞洗浄(BAL)で、細胞診や細菌培養の為の標本採取ができ診断精度を高めることができます。
また、気管虚脱の救急処置として、気管ステントの挿入も可能にします。
気管虚脱によりつぶれた気管 気管ステント設置後

軟性膀胱鏡では、尿道~膀胱の観察ができ、粘膜生検で移行上皮癌などの腫瘍性病変の診断を可能にします。
尿道ステントの設置も行うことができます。
移行上皮癌で閉塞した尿道  尿道ステント設置後