入院室

手術の後はもちろん、継続的な治療が必要な場合や、経過を注意深く観察しなければならない場合など、入院が必要になることがあります。当病院には、通常の入院室と、隔離を目的とする入院室があります。
入院中の動物は、体に不調がある上に、飼い主さんの手元を離れ、慣れない環境で過ごさなければならないため、どうしてもストレスがかかります。しかし、そのストレスのうちでも、飼い主さんの日ごろの注意で、避けられる問題もあります。以下のような事柄に、日ごろから気をつけてくださるのはいざ入院ということになった時などに、本当にいいことだと思います。
 
偏食をさせない
日ごろから、ペットの好む特定の餌を与えつづける方がありますが、栄養の問題からいってもあまり好ましいことではありません。もちろん、入院の際などに、日ごろ食べなれた餌をご持参いただくのはかまいませんが、基本的には、偏食なく、色々なペットフードを食べることのできるペットに育ててあげるほうが、長い目で見るとグルメなペットに育てるよりはるかに大切です。
 
人見知りをさせない
日ごろから、部屋の中で家族としか接していない生活をしているペットはどうしても神経質になりやすく、入院の際などに環境の変化に適合しにくくなります。なるべく、色々な人と接触する機会を設けて、人見知りをしないペットに育ててあげましょう。
 
予防注射はお済みですか
入院室には、他にも病気で身体が弱っている動物が入院しています。その動物たちのためにも、また予防接種の本来の目的からも、普段から病院で推奨している各種予防注射は受けさせてあげてください。具体的にどのような予防接種が必要かは、獣医師にご相談ください。
 
うちの子は甘ったれ?
入院室に入って、飼い主さんの姿が見えなくなると、心細くなって鳴きつづける子がいます。日ごろから、飼い主さんとの間に強い絆があるという意味ではすばらしいことなのですが、ただでさえ病気で元気がないときに、鳴きつづけては更に体力を消耗してしまいます。夜になって、入院室の電気が消されると鳴く、そういうペットもいます。暗いのがこわかったり、夜鳴きの習慣がある場合など色々ですが、これも少々困り者です。あまり、さびしがりやさんに育てないことも、大切です。
 
お外に出たいの、出して、出して。
自宅で、外に出たいと鳴くと、出してもらえる習慣の子は、入院室のケージから出してもらいたくなると、いつものように鳴き始めます。鳴きつづけると体力を消耗するのもさることながら、回りの入院中の動物にも大きな影響があります。鳴いていいときと悪いとき、かわいいペットなら教えてあげましょう。
 
落ち着いて入院ができそうもないとき
あまりひどく鳴いたり騒いだりする場合は、周囲の動物への影響ならびに御近所迷惑となることも考えられますので、鎮静剤を投与することもありますのでご了承ください。
 
痴呆症
年を取るととるとともに、だんだんにぼけてくるのは実はペットにも見られる現象です。痴呆の症状は色々ですが、飼い主さんはよく分かっていらっしゃることでしょう。痴呆犬やその予備犬は入院中に特別なケアが必要な場合もあります。食事管理、排泄管理、寝床や壁作りに特に注意が必要ですが、固体によって看護が一定しているわけではありません。
 
水頭症
写真は歩くことが出来ないほどの水頭症でしたが、手術をして歩くことができるようになりました。でも時々ふらっとして壁に頭をぶつけます。そこで壁の周りにはエアチェインを貼り、ぶつかっても障害が起こらないようにしてあります。入院中はもちろんケージの中や扉に貼り付けます。食事は抱っこして与えていますが、生活は出来るようになりました。
 
寝たきり動物
頚椎の障害などの神経病や老衰、そのほかの原因で動けない動物は、床擦れをおこすことが多くあります。床擦れ防止の対策は大変ですが、床にエアチェインをマットとして敷いています。これによって長期の管理が出来ます。
 
これらの痴呆や水頭症、寝たきりの動物などを飼育している飼い主さんは、獣医師や動物看護師にご相談ください。飼い主さんとよく話し合い、生活環境の問題点を探り、痴呆犬、水頭症や寝たきりの動物の生活の質の向上とともに飼い主さんの介護負担をへらせることを模索いたします。また、アニホスケアホームとしてショートステイや週末入院・週末帰宅などさまざまな形態の特別介護を行っております。お気軽にご利用ください。当院で使用しているエアチェインはシート状のバックに空気をいれ、使用したい長さが選べ、フレキシブルに変形でき、使用後は焼却ごみとして処理ができる地球に優しい製品です。自宅で管理をするのにエアチェインが必要な場合にはお分けすることが出来ますのでご相談ください。

施設・設備一覧に戻る