小動物専門誌 2000年

info Vets(インフォベッツ) 26−28 2000.Vol3.No.11 

特集 犬の僧帽弁閉鎖不全症と治療・1

●症例3重度の僧帽弁閉鎖不全症 
研究者:弓削田直子 山村穂積


info Vets(インフォベッツ) 17−21 2000.Vol3.No.11 

特集 犬の僧帽弁閉鎖不全症と治療・1

●ACE阻害剤を中心とした治療成績 
研究者:上地正実 大野秀樹 小坂誉志子 小林孝之 滝口 聖 中馬亮司 藤田桂一 峰岸則之 村山大介 弓削田直子 湯本哲夫 若尾義人


info Vets(インフォベッツ) 21−25 2000.Vol3.No.10 

特集 犬のリンパ腫

●犬の皮膚型リンパ腫の2例 
研究者:三枝早苗、石部孝宏  新矢恭子

近年、リンパ腫に遭遇する機会は増加しているが、多くは多中心型、胸腺型および消化器型で、皮膚型に出会う頻度は少ない。人の皮膚型リンパ腫は臨床的に1)紅皮あるいは小班期2)局面期3)腫瘍期と病気分類されているが、必ずしもこの病期を経るわけではなく重複してみられることもある。犬では、病変が結節を形成している場合には、外科的切除も可能で比較的鑑別しやすいが、紅班期はアレルギーや他の疾患との類症鑑別が困難で、確定診断には早期の皮膚生検が必要である。
今回われわれが経験した犬の2例を紹介する。症例1は紅皮期で、早期診断治療し、症例2は類症鑑別が付きにくくなかなか確定診断が出来なかったものである。


mVm 34−36 2000.7

●犬におけるセルトリ細胞腫の肝臓転移症例 
研究者:花田幸子 藤田桂一 田村一朗 岡村優 三ツ村麻美 高柳博之 河野和一郎 土屋彰彦 柴崎裕也 永田瑞穂 戸野倉雅美 山村穂積 酒井健夫

1年前に左精巣停留睾丸を伴うセルトリー細胞種と診断された12歳齢のシーズーが、元気消失、食欲低下、嘔吐および下痢を主訴に来院した。本書憂いは、腹腔内に腫瘤を認め、腹部X線検査所見、超音波検査所見および肝臓の針生検所見によってセルトリ細胞腫の肝臓転移であると判断された。


CAP Vol15、7(通巻133)5-26(2000,July)

特集 A ROUNDTABLE DISCUSSION

●日本的インフォームド・コンセントを考えるー高度医療・長期化する治療・安楽死の症例からのアプローチー 
研究者:山村穂積  武部正美、中川秀樹、藤井康一、井本史夫


平成11年度 小動物臨床、Vol19、No3、27-33 (2000,5)

原著研究報告

●犬と猫の難治性疾患に対するアガリクスHexosesofCardohydrateComplex(アガリクスHCC)の臨床効果 
研究者:多川政弘 山村穂積 井上 寛、佐藤清二、湯本哲夫、高野雅人、東郷正治、大野秀樹、村井 妙、藤田桂一、安田英巳、中島邦泰、小林孝之、長谷川正昭、大塚克彦

犬の皮膚疾患、腫瘍及び肝障害例 63例と猫の腎不全およびウイルス感染症症例21例に対してアガリクス茸の菌糸体抽出物であるアガリクスHCC(Agarics Hexoses ofCarbohydrateComplex)およびアガリクス茸の子実体を投与した。結果は、犬の皮膚疾患に対して42例中36例(85,7%)、腫瘍に対して16例中15例(93,8%)、肝障害に対して10例中9例(90%)、猫腎不全症例に対して5例全例(100%)、ウイルス疾患に対して11例中10例(90,9%)と高い有効性が認められ、臨床症状および血液検査所見の異常値の改善を認めた。一方、犬、猫の症例84例のうち犬5例(5,9%)に一過性の嘔吐、下痢などの消化器症状が軽度に認められたが、いずれもなんら加療せずに回復した。以上のことからアガリクスHCCおよびアガリクス茸の子実体は、安全性の面で優れており、犬、猫の種々の疾患に対して有効性が高いことが示唆され、とくに皮膚疾患、腫瘍性疾患、ウイルス感染症など難治性疾患に対する補助療法としての有効性が期待される。


mVm 2000.3

●犬猫における子宮疾患の2症例法
研究者:高柳博之 藤田桂一 田村一朗 花田幸子 三ツ村麻美 河野和一郎 柴崎裕也 土屋彰彦 永田瑞穂 山村穂積 酒井健夫