学会誌 2001年

動物臨床医学雑誌 vol.10 No.3.2001.p121-128 原著

●ドパミンが犬の循環動態ならびに各種臓器血流量に及ぼす影響
研究者:古川修治、永島由紀子、星 克一郎、平尾秀博、田中 綾、丸尾幸嗣、山根義久


日本獣医師会雑誌 vol.55.1.31−34.2002

●犬の大腿部筋肉内に発生した平滑筋肉腫の1例
研究者:湯本哲夫 藤田桂一 山村穂積 佐藤常男 酒井健夫

後肢跛行を呈した5歳、雄のゴールデン・レトリーバーの右大腿部内側内腫瘤の全摘出を行った。症例は、術後7日目には歩様がおおむね正常に服したが、4周後に再び腫瘤の発生が認められたので6週後に再摘出を試みた。しかし腫瘤は大腿動・静脈および大腿骨を取り囲むように生じていたため、全摘出は出来ず、症例は再手術から3週間後に呼吸困難を呈して死亡した。摘出組織の病理学的検査によって平滑筋肉腫と診断され、肺、肝臓、心臓、横隔膜、腎臓、前立腺に転移が認められた。


日本獣医師会雑誌 vol.54.10.779−783.2001

●犬の炎症性乳癌の挙動および予後に関する調査
研究者:阪口貴彦、白地友子 中野康弘 大前省吾 小澤信一 南毅生


動物臨床医学雑誌 vol.10 No.2.2001.101-105 症例報告

●皮膚型リンパ腫の脊髄浸潤が示唆された後躯麻痺の2例
研究者:大串直史、北川勝人、鯉江洋、佐藤常夫、島田久嗣、田中茂男、山村穂積


動物臨床医学雑誌 vol.10 No.2.2001.95-99 症例報告

●同居猫にみられた全身性抗菌酸症の2例
研究者:古川修治、橋本志津、三枝早苗、山村穂積、町田 登、山根義久


日本獣医師会雑誌 vol.54.3.208−211.2001

●若齢犬に生じた皮膚型B細胞リンパ腫
研究者:田村一朗 藤田桂一 岡村 優 花田幸子 高柳博之 三ツ村麻美 山村穂積 酒井健夫

2歳の雑種雄犬の体幹背部の皮膚表面に径2〜4cmの多数の腫瘤を認めた。病理組織学的検査、免疫組織化学的検査、細胞化学的検査および表面抗原マーカーの検索の結果、B細胞由来の皮膚型リンパ腫の非表皮向性型と診断された。