アニホスの輸血と献血

だんだん寒くなってきましたね。
最近はあったか〜いお茶をよく飲む獣医師 鈴木です。
地元には日本六古陶のひとつである丹波焼の窯元さんがたくさんあるので、急須を買ってきました。オススメのお茶があれば教えてください。

実はアニホスの輸血・献血に関することを担当しています。
日本獣医輸血研究会の運営も携わっているので、勉強してきたことを日々の患者様へこれからも還元していきたいです。

輸血と聞いて、どんなイメージを持たれるでしょうか?

シビアな状況を思い浮かべる方がほとんでしょう。
獣医療においても、手術のため、腫瘍のため、免疫の疾患のため、血友病など先天的な血液疾患のため・・・
様々な疾患で輸血が必要になる場合があります。

ヒトでは赤十字社が血液や血液成分製剤を供給していますが、犬猫においては動物病院ごとに自分たちで血液を用意しないといけないのです。
アニホスでは、献血してもらった血液を、遠心分離して血球成分と血漿成分へ分離して有効活用しています。
この技術を利用できる施設は限られています。これからも安定した技術と徹底した保管を維持し、患者様・飼い主様へ安全な輸血療法を提供していきます。

輸血は万能ではありません。根本的な治療でもありません。
副作用もあります。もし大切な家族に輸血を検討しないといけない場合には、獣医師としっかり相談をしましょう。

最後に。
皆さんは献血をされたことはありますか?
わんちゃん・ねこちゃんにも献血はあります。
写真のラブラドールレトリバーはパンダちゃんというわんちゃんです。
3年連続で献血をしてくれています。
いつもごきげんなパンダちゃん。献血の時はピシッとおすわりして採血させてくれます。
アニホスではわんちゃんは鎮静をかけずに、後ろから抱っこをしたり、おすわりの姿勢のまま献血をしてもらっています。
ねこちゃんでは性格によって鎮静をかけるかどうかを相談しています。
(ねこちゃんの場合は怖がってしまう場合が多いので、鎮静をかける場合もあるからです。)

献血においても、ドナーとなってくださるわんちゃん・ねこちゃんの健康や安全性を第一に考えています。
献血をしてくださる子がいるからこそ、輸血療法は支えてもらっています。

もし献血にご興味を持って頂けた方は、ぜひお気軽にスタッフにお尋ねください。

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