小学生への授業

少し前になりますが、3月に小学6年生へ授業をしにいってきました。

職業教育の一環として機会を頂き、獣医師をはじめ看護師やトリマー、インフォメーションスタッフの仕事内容を紹介し、チーム医療の大切さやいのちについてお話をしてきました。
小学生に向けてお話をするということはとてもとても悩み、伝えたいこともあり過ぎて・・・笑
院内でも発表の練習をして当日へ準備をすすめました。
自分の卒業論文発表よりも緊張しました。笑

6年生ってどんな雰囲気なのかな?と緊張MAXで向かいましたが、こんにちは!今日はよろしくお願いします!と多くの子供たちが挨拶をしてくれ、緊張がほぐれていきました。ええこたちや~涙

さて授業開始!
獣医師の職域の広さからはじまり、私が日々奮闘している小動物臨床獣医師について話がすすんでいきました。
獣医師って本当にバラエティーに富んだ資格です。
ヒトの衛生管理、食肉管理から大動物医療、野生動物、動物園・・・。
なんとミツバチも獣医師の診察対象動物なんですよ~!(驚)

小動物に関しては、言葉が話せない家族の命を守るという責任の重さ、家族であるヒトの心のケアまで大切な役目を担っていることを伝えました。
獣医師だけでなく、看護師、トリマー、インフォメーションスタッフ。
みんなでそれぞれの技術を生かして協力し合う大切さも話しました。
授業の終わりに、全員から感想文を頂きまして全部読みました!

6年生らしい観点にもほっこりしつつ、自分の伝えたい内容が伝わってて嬉しかったです。なにより、動物をもっと愛情深くみつめていきたい・自分のペットをもっと大切にしようと思った、という声ももらえて、授業をやらせてもらってよかったなと感じました。
3人位、獣医師になりたいという生徒さんもいました。
私も動物病院の先生に憧れて、小学校2年生から獣医師になりたくてここまで歩いてこれています。
将来の獣医師や動物に関わる仕事を目指す生徒さんたちがでてくれたらなと思っています。

生徒さんたちへ話したことは、もちろん私達大人へも伝えたい内容です。
動物を大切にする。
話せない動物の気持ちを推し量り、ひいてはヒトの気持ちを大切にしてほしい。

最近も動物虐待や飼育放棄などの悲しい報道が多いです。
どうかもっと、動物も人も大切にする社会になっていってほしいです。

先日のアニホスで開催された譲渡会や小さないのちの展示展、殺処分ゼロに向けた募金活動など、アニホスでもこれからもヒトと動物が幸せに暮らしていけるように努力していきたいと思っています。

獣医師・鈴木裕子

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