赤血球が多い病気

最近はじめじめとした気候が続き、私たち人間はもちろん、わんちゃん猫ちゃんにとっても過ごしにくい季節となってきましたね。今回のブログでも、また私の愛犬、暑さに弱いシベリアンハスキーのりゅうせいについてお話したいと思います!

 

結果からお話しますと、まだ1歳7ヶ月という若さなのですが、病気が判明しました。それもとても珍しい病気で、治らない病気であることがわかりました。

最近、少しだるそうでごはんをあまり食べない日々が続いていました。元々、食ムラがありおやつは喜んで食べていましたし、何より若いので病気なわけがないだろうと思っていました。

念のためフィラリアの検査をするときに、一緒に血液検査を行うと、異常値がありました。血液の中の赤血球の割合を示すPCVという値が80%程もありました。通常のわんちゃんですと、37~55%くらいの値です。逆にこの値が低いと皆さんもよく知っている“貧血”ということになります。りゅうせいは、逆に赤血球が異常に多い“多血症”であることが判明しました。

多血症は本当に珍しい病気で、起きても中齢以降でなることが多く、1歳7ヶ月という若齢で起こることは稀らしいです。赤血球が多すぎると、血栓ができたり、血液がドロドロすぎて酸素をうまく運べないなど、体に悪影響が出てくるので、定期的に“瀉血“といって、血を500CC程抜く治療が必要になります。

 

どうして、過剰に赤血球が作られてしまっているのか、その原因を探るため、血液、心臓、腎臓、肺などの様々な検査を行いました。が、何も異常はなし。最後に考えられるのが、骨髄の病気ということで、麻酔をかけて骨髄穿刺を行いました。今はその検査の結果待ちです。結果次第では、内服で抗癌剤を使用することになるかもしれません。

 

どうしてこんなに若いのに、病気になってしまったのだろうかと、落ち込みました。でも、看護師としてできることがきっとある、我が家に来てよかったのかもしれないと今は考えております。病気と向き合い、うまく病気と付き合っていき、少しでもりゅうせいが長く楽しく生きていけるようにたくさん愛情を注いでいきたいと思っております!皆様も大切なご家族の様子が少しでもおかしいなと思うことがありましたら、若くても定期的に健康診断をすることをおすすめします。

 

珍しい病気なので、不安はありますが、今はとても元気に暮らしていますので、また次のブログでは元気な姿をお見せできればと思います!定期的にアニホスに治療に来るので、もしお会いしたら仲良くしてください^^

 

看護師 君島 亜里沙

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