人獣共通感染症について

みなさん、こんにちは!
南米原産で強い毒をもつ「ヒアリ」が問題となっていますが、野外での活動が増え、薄着になる夏はダニに噛まれやすい季節です。
国立感染症研究所の集計でで草むらなど野外に生息するダニが媒介する感染症のうち、国内で確認されている6疾患(回帰熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介性脳炎、日本紅斑熱、ツツガムシ、ライム病)の感染者数が今年すでに250人を超えているようです。

特に驚きなのは野良猫に噛まれた50代の女性がマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(STFS)」を発症して亡くなったというニュースで、猫からヒトへの感染症事例が明らかになったのは今回が初めてだそうです。

マダニの駆除とともに、動きが鈍いなど様子のおかしい野良猫に対しては慎重に接する必要があります。
みなさんも飼っているわんちゃんやねこちゃんのマダニの駆除をしっかり行い、感染症の蔓延を防ぎましょう。

                                   獣医師 日比

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